第1回

◆難聴に注意!◆

 通常ロックバンドのスタジオで練習しているときの音量はいったいどのくらいの音量かご存じですか?ピークで約115dB〜120dBといわれています。これはいったいどのくらいの音量でしょうか?120dBといわれてもピンときません。こういえば分かりやすいでしょう。新幹線が時速250km/hで走り抜ける時それを線路から5m以内で聞いた音量、るいはジャンボジャットの離陸時30m〜50mの真後ろで聞いた音量。これらの音は一瞬で消えてしまいますが、バンドの音はそうはいきません。少なくとも1時間は練習する訳ですから大変!通常、人は100dBが可聴音量の限界といわれます。3dB上がるごとに聴感上の音量は倍になると言われますから120dBとは可聴音量の約7倍の音量になるわけです。これでは人の耳が耐えられるわけがありません。

 一方、このオーバーレベルの音量を聞き続けることによって起こる難聴がロックグループの人たちに多く見られることは悲しいことです。100dBを超えた音の中ではまず、音質の良し悪し、音の高低、ハーモニーなど聞き分けることはできません。これでは難聴になりながら演奏も下手になっていく可能性がある訳です。練習後に耳にキーンという音がしばらく聞こえた経験はありませんか?これを仮性難聴といい、繰り返し続けることによって本物の(?)難聴になっていくといわれています。

 そもそも難聴のメカニズムはいったいどういう事なのかというとまず、鼓膜を支えている筋肉が過度の振動によって鍛えられること、もう一つは鼓膜の振動を関知するセンサーの役目をする神経のラインがオーバーヒートして焼き切れる状態になるのだそうです。従って本格的な難聴はほとんど治ることがないのです。くれぐれもご注意を!

 「それでは今後、練習をどうするか」このことについて次回はお話ししましょう。


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