第2回

◆「音がデカイ」のと        

「迫力のある」のとはちがうゾ!◆

 前回の続きになるが爆音の中での難聴という問題に続いてもう少し「音の大きさ」について書いてみたい。東京は銀座に(店の中前は忘れたが)すごく旨い釜飯を出す店がある。ここは一人様一人前以上の釜飯はお断りというので有名。店主曰く「どんな旨い食い物でも腹イッパイ食うとまずい」からなのだそうだ。

 これと同じことが音の世界でも言える。常時爆音ばかりの演奏では迫力もヘッタクレもなくなってもう結構という感じになる。最近特に音の大きいことと迫力があることを混同しているグループが多く気になる。腹が減っているから食い物が旨いのと同じように音も小さいところがあるから大音量の効き目があるわけで、常時デカイ音を出せば迫力がでるのではなくて、小さくすべきところをどれだけノリをくずさずに小さくできるかが迫力のポイントであることを忘れないでほしい。つまり音のダイナミックレンジが広ければ広いほど音の良し悪しもよく分かるし、迫力もでてくるのだ。前回にも言ったが人間は100dBを超えた音量は可聴音量を超えていることを忘れずに。これを常時出された日には「4杯分のラーメンに一升のツユの入ったものを20分で食べるとタダ」みたいなもので当分の間、聞きたくもなくなること受け合いだ。つまりノリを崩さずにどれだけ小さくすべきところで小さく演奏をできるかが、バンドの上手い下手のポイントということになるが如何だろう。


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